【平均】23歳で貯金700万円のあなたに必要な老後資金は?平均貯金額を交えて考察

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あなたが持っている貯金が他人と比べてどれくらいなのか、また、老後の財源についての不安感はありませんか?23歳という時期になると、自分の財務状態について真剣に見つめ直す人が多いかもしれません。そこで、今回私たちは「23歳での貯金700万円は適切?それとも不足?」という問題に焦点を当ててみます。

23歳で貯金700万円は少ない?平均は?

23歳の平均貯金額を見てみましょう。あくまで「平均」であり、貯金額は生活スタイル、給与、借金の有無、地域、個々の目標など、多くの要素によって左右されます。

23歳で単身(独身)生活の場合

金融広報中央委員会の調査では、20代の単身(独身)者の平均貯金額が176万円であるとされています。これを基準にすると、700万円の貯金は524万円の差があり、これを平均値より多いとみなすことができます。

中央値との対比

ただし、平均値は一部の貯金が大きい人によって引き上げられる可能性があります。より現実的な指標として中央値が20万円となっています。この基準に基づいて見ると、貯金700万円は680万円の差となり、これは平均値より多いと評価できます。

年齢歳2人以上の世帯の場合

同じく金融広報中央委員会の調査によれば、20代2人以上世帯の貯金平均値は214万円とされています。この数字を基準に考えると、貯金700万円との差額は486万円となり、中央値より多いと言えます。

中央値と比べると

しかし、平均値は一部の極端に貯蓄が多い個人に影響を受けて多い方に偏ってしまいます。より実態がつかみやすい中央値は44万とされています。この数字を基準に考えると、貯金700万円との差額は656万円となり、中央値より多いと言えます。

年代別の平均貯金額

それではさらに広い視野で、日本の年代別平均貯金額を見てみましょう。

世帯 独身世帯 二人以上世帯
平均値 中央値 平均値 中央値
全国 871万円 100万円 1,291万円 400万円
20歳代 176万円 20万円 214万円 44万円
30歳代 494万円 75万円 526万円 200万円
40歳代 657万円 53万円 825万円 250万円
50歳代 1,048万円 53万円 1,253万円 350万円
60歳代 1,388万円 300万円 1,819万円 700万円
70歳代 1,433万円 485万円 1,905万円 800万円

引用:金融資産保有額(金融資産を保有していない世帯を含む)(単身世帯調査)|各種分類別データ(令和4年)

引用:金融資産保有額(金融資産を保有していない世帯を含む)(二人以上世帯調査)|各種分類別データ(令和4年)

老後に求められる貯蓄額

「老後に2,000万円が必要」という議論が一時期盛んになりました。多くの人が老後の資金不足について不安を感じているでしょう。60歳以上で必要な老後の資金は、各個人の状況によって異なりますが、単身者では1,000万円、夫婦では2,000万円が一つの指標となるでしょう。

23歳で700万円貯金している場合の老後資金の準備

現在、23歳で700万円を所有しているとした場合、60歳までに必要となる貯金額を計算してみましょう。

23歳で独身(単身)のケース

独身者の場合、60歳までに必要とされる老後資金はおおよそ1,000万円です。この目標から見ると、不足金額は300万円となります。この金額を均等に貯蓄すると考えた場合、60歳までの37年間で年に8.1万円、月に0.7万円の貯金が必要となります。

23歳で2人世帯のケース

2人世帯の場合、60歳までに必要とされる老後資金は大体2,000万円とされています。この目標から見ると、不足金額は1300万円となります。この金額を均等に貯蓄すると考えた場合、60歳までの37年間で年に35.1万円、月に2.9万円の貯金が必要となります。

23歳で貯金700万円、それに対する老後資金の取り組み

ここまで述べた数値はあくまで理想的なもので、将来の収入や出費、インフレなどを考慮に入れると、貯蓄をさらに増やす、あるいは60歳を超えても仕事を続けて収入を得る必要があるかもしれません。

貯蓄を増やす方法としては、ただ節約して積み立てるだけでなく、投資を通じて資産を増やすことも視野に入れると良いでしょう。ただし、投資にはリスクも伴うので、注意深く行うことが必要です。

以上が23歳で700万円のあなたが老後にどれくらいの貯蓄をするべきかについての考察です。これが皆さんの資産形成の一助となれば嬉しいです。

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