【足りる?】37歳貯金900万円は大丈夫?老後資金と平均貯金額の比較

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あなたは自分の貯金額が周りと比べて多いのか少ないのか疑問に思うことや、老後資金について不安に思うことはありませんか?37歳という年齢では、自身の財務状況について真剣に考える方も多いかもしれません。そこで今回は「37歳で貯金900万円は少ない?多い?」というテーマを掘り下げてみたいと思います。

37歳で900万円の貯金は少ない?それとも平均的?

まず、37歳の平均的な貯金額を確認してみましょう。しかし、これはあくまでも「平均」です。貯金額は生活習慣、収入、負債の有無、地方差、個々の貯金目標など、さまざまな要素により変動します。

37歳で単身(独身)である場合

金融広報中央委員会の調査により、30代の単身者(独身)の平均貯蓄額は494万円と報告されています。これを基準にすると、貯金900万円は406万円の差があり、これは平均値より多いと評価できます。

中央値との比較

だが、平均値は極端に貯蓄が多い一部の人々に引き上げられ、偏りが生じます。現実的な視点からは中央値が75万円となっています。この数値を基にすると、貯金900万円は825万円の差となり、平均値より多いと判断できます。

37歳で二人以上の世帯の状況

金融広報中央委員会の調査結果によると、30代の二人以上の世帯の平均貯金額は526万円です。この基準を用いると、貯金900万円は374万円の差となり、これを中央値より多いと判断できます。

中央値との比較

だが、平均値は極端に多く貯蓄を持つ一部の人々によって偏る傾向があります。よりリアルな指標である中央値は200万円となっています。この値を基に考えると、貯金900万円の差額は700万円となり、これは中央値より多いと解釈されます。

年代別の平均貯金額

それではさらに広い視野で、日本の年代別平均貯金額を見てみましょう。

世帯 独身世帯 二人以上世帯
平均値 中央値 平均値 中央値
全国 871万円 100万円 1,291万円 400万円
20歳代 176万円 20万円 214万円 44万円
30歳代 494万円 75万円 526万円 200万円
40歳代 657万円 53万円 825万円 250万円
50歳代 1,048万円 53万円 1,253万円 350万円
60歳代 1,388万円 300万円 1,819万円 700万円
70歳代 1,433万円 485万円 1,905万円 800万円

引用:金融資産保有額(金融資産を保有していない世帯を含む)(単身世帯調査)|各種分類別データ(令和4年)

引用:金融資産保有額(金融資産を保有していない世帯を含む)(二人以上世帯調査)|各種分類別データ(令和4年)

老後の生活費として必要な貯蓄額

以前、「老後に2,000万円が必要」という問題が話題になりました。多くの人が老後の資金について不安を抱いていることでしょう。60歳以降に必要となる老後資金は、多くの要素によって変わりますが、単身者は1,000万円、夫婦は2,000万円が一つのガイドラインと言えます。

37歳で900万円貯金している場合の老後資金の準備

現在、37歳で900万円を所有しているとした場合、60歳までに必要となる貯金額を計算してみましょう。

37歳で独身(単身)のケース

独身者の場合、60歳までに必要とされる老後資金はおおよそ1,000万円です。この目標から見ると、不足金額は100万円となります。この金額を均等に貯蓄すると考えた場合、60歳までの23年間で年に4.3万円、月に0.4万円の貯金が必要となります。

37歳で2人世帯のケース

2人世帯の場合、60歳までに必要とされる老後資金は大体2,000万円とされています。この目標から見ると、不足金額は1100万円となります。この金額を均等に貯蓄すると考えた場合、60歳までの23年間で年に47.8万円、月に4万円の貯金が必要となります。

37歳で貯金900万円の老後資金の考え方

あくまで上記は理想的な数字であり、将来の収入や支出、インフレなどの要素を考慮すると、さらに貯蓄額を増やしたり、60歳以降も仕事をし、収入を得る必要があるかもしれません。

貯金を増やすためには、貯蓄を積み立てるだけでなく、投資を通じて資産を増やすことも考慮すると良いでしょう。ただし、投資はリスクも伴うため、慎重に行う必要があります。

以上が、37歳で貯金900万円のあなたが老後までにどれくらい貯金したほうが良いかについての考察です。皆さんの資産形成の参考になれば幸いです。

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