【貯金額】49歳の貯金650万円は十分?平均貯蓄との比較と老後の資金計画

ライフプラン

あなたが持っている貯金が他人と比べてどれくらいなのか、また、老後の財源についての不安感はありませんか?49歳という時期になると、自分の財務状態について真剣に見つめ直す人が多いかもしれません。そこで、今回私たちは「49歳での貯金650万円は適切?それとも不足?」という問題に焦点を当ててみます。

49歳で650万円の貯金は不十分?平均値は?

始めに、49歳の平均的な貯金額に目を向けてみましょう。だけど、これはあくまで「平均」で、貯金額はライフスタイル、給与、債務の有無、地域差、個別の目標などによって大きく変動します。

49歳で単身(独身)のケース

金融広報中央委員会の調査によると、40代単身(独身)の貯蓄平均は657万円とされています。この数値を基準にみると、650万円の貯金は-7万円の差があり、それは平均値に近いと解釈できます。

中央値と比較すると

しかし、平均値は一部の極めて多くの貯蓄を持つ人々の影響を受けて偏りが生じます。より現実的な指標とされる中央値は53万円です。この数値を基準にすると、貯金650万円との差額は597万円となり、これを平均値より多いと判断できます。

49歳で二人以上の家庭の場合

金融広報中央委員会の調査により、40代の二人以上の世帯の平均貯金額が825万円となっています。これを基準にすれば、貯金650万円は-175万円の差があり、それは中央値より少ないと評価できます。

中央値と比較すると

しかし、平均値は一部の非常に貯蓄額の多い人々の影響を受けているため、偏りが生じてしまいます。現実に近い指標とされる中央値は250万円とされています。この値を基準にすると、貯金650万円の差額は400万円となり、それは中央値より多いと言えます。

年代別の平均貯金額

それではさらに広い視野で、日本の年代別平均貯金額を見てみましょう。

世帯独身世帯二人以上世帯
平均値中央値平均値中央値
全国871万円100万円1,291万円400万円
20歳代176万円20万円214万円44万円
30歳代494万円75万円526万円200万円
40歳代657万円53万円825万円250万円
50歳代1,048万円53万円1,253万円350万円
60歳代1,388万円300万円1,819万円700万円
70歳代1,433万円485万円1,905万円800万円

引用:金融資産保有額(金融資産を保有していない世帯を含む)(単身世帯調査)|各種分類別データ(令和4年)

引用:金融資産保有額(金融資産を保有していない世帯を含む)(二人以上世帯調査)|各種分類別データ(令和4年)

老後に求められる貯蓄額

「老後に2,000万円が必要」という議論が一時期盛んになりました。多くの人が老後の資金不足について不安を感じているでしょう。60歳以上で必要な老後の資金は、各個人の状況によって異なりますが、単身者では1,000万円、夫婦では2,000万円が一つの指標となるでしょう。

49歳で650万円貯金している場合の老後資金の準備

現在、49歳で650万円を所有しているとした場合、60歳までに必要となる貯金額を計算してみましょう。

49歳で独身(単身)のケース

独身者の場合、60歳までに必要とされる老後資金はおおよそ1,000万円です。この目標から見ると、不足金額は350万円となります。この金額を均等に貯蓄すると考えた場合、60歳までの11年間で年に31.8万円、月に2.7万円の貯金が必要となります。

49歳で2人世帯のケース

2人世帯の場合、60歳までに必要とされる老後資金は大体2,000万円とされています。この目標から見ると、不足金額は1350万円となります。この金額を均等に貯蓄すると考えた場合、60歳までの11年間で年に122.7万円、月に10.2万円の貯金が必要となります。

49歳で貯金650万円、それに対する老後資金の取り組み

ここまで述べた数値はあくまで理想的なもので、将来の収入や出費、インフレなどを考慮に入れると、貯蓄をさらに増やす、あるいは60歳を超えても仕事を続けて収入を得る必要があるかもしれません。

貯蓄を増やす方法としては、ただ節約して積み立てるだけでなく、投資を通じて資産を増やすことも視野に入れると良いでしょう。ただし、投資にはリスクも伴うので、注意深く行うことが必要です。

以上が49歳で650万円のあなたが老後にどれくらいの貯蓄をするべきかについての考察です。これが皆さんの資産形成の一助となれば嬉しいです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました