【貯金額】54歳の貯金700万円は十分?平均貯蓄との比較と老後の資金計画

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あなたは自分の貯金額が周りと比べて多いのか少ないのか疑問に思うことや、老後資金について不安に思うことはありませんか?54歳という年齢では、自身の財務状況について真剣に考える方も多いかもしれません。そこで今回は「54歳で貯金700万円は少ない?多い?」というテーマを掘り下げてみたいと思います。

54歳での貯金700万円は少ないのか?平均はどれくらい?

54歳の時点での平均貯金額を確認してみましょう。ただし、これは「平均」なので、貯金額は生活スタイル、給料、負債の有無、地域、目標といった多種多様な要素によって決まることを忘れてはいけません。

54歳で単身(独身)生活の場合

金融広報中央委員会の調査では、50代の単身(独身)者の平均貯金額が1,048万円であるとされています。これを基準にすると、700万円の貯金は-348万円の差があり、これを平均値より少ないとみなすことができます。

中央値との対比

ただし、平均値は一部の貯金が大きい人によって引き上げられる可能性があります。より現実的な指標として中央値が53万円となっています。この基準に基づいて見ると、貯金700万円は647万円の差となり、これは平均値より多いと評価できます。

年齢歳2人以上の世帯の場合

同じく金融広報中央委員会の調査によれば、50代2人以上世帯の貯金平均値は1,253万円とされています。この数字を基準に考えると、貯金700万円との差額は-553万円となり、中央値より少ないと言えます。

中央値と比べると

しかし、平均値は一部の極端に貯蓄が多い個人に影響を受けて多い方に偏ってしまいます。より実態がつかみやすい中央値は350万とされています。この数字を基準に考えると、貯金700万円との差額は350万円となり、中央値より多いと言えます。

年代別の平均貯金額

それではさらに広い視野で、日本の年代別平均貯金額を見てみましょう。

世帯 独身世帯 二人以上世帯
平均値 中央値 平均値 中央値
全国 871万円 100万円 1,291万円 400万円
20歳代 176万円 20万円 214万円 44万円
30歳代 494万円 75万円 526万円 200万円
40歳代 657万円 53万円 825万円 250万円
50歳代 1,048万円 53万円 1,253万円 350万円
60歳代 1,388万円 300万円 1,819万円 700万円
70歳代 1,433万円 485万円 1,905万円 800万円

引用:金融資産保有額(金融資産を保有していない世帯を含む)(単身世帯調査)|各種分類別データ(令和4年)

引用:金融資産保有額(金融資産を保有していない世帯を含む)(二人以上世帯調査)|各種分類別データ(令和4年)

老後の生活費として必要な貯蓄額

以前、「老後に2,000万円が必要」という問題が話題になりました。多くの人が老後の資金について不安を抱いていることでしょう。60歳以降に必要となる老後資金は、多くの要素によって変わりますが、単身者は1,000万円、夫婦は2,000万円が一つのガイドラインと言えます。

54歳で700万円貯金している場合の老後資金の準備

現在、54歳で700万円を所有しているとした場合、60歳までに必要となる貯金額を計算してみましょう。

54歳で独身(単身)のケース

独身者の場合、60歳までに必要とされる老後資金はおおよそ1,000万円です。この目標から見ると、不足金額は300万円となります。この金額を均等に貯蓄すると考えた場合、60歳までの6年間で年に50万円、月に4.2万円の貯金が必要となります。

54歳で2人世帯のケース

2人世帯の場合、60歳までに必要とされる老後資金は大体2,000万円とされています。この目標から見ると、不足金額は1300万円となります。この金額を均等に貯蓄すると考えた場合、60歳までの6年間で年に216.7万円、月に18.1万円の貯金が必要となります。

54歳で700万円の貯金が老後資金としてどう影響するか

上述の数値は理想的なもので、未来の収益や出費、インフレ等の要素を踏まえると、貯金をさらに増やすか、60歳を過ぎても仕事を続けて収益を得ることが必要となるかもしれません。

貯金を増やすための一つの方法として、単に貯金を積み重ねるだけではなく、投資を通じて資産を増やすことも検討するべきです。ただ、投資にはリスクも伴いますので、注意深く進めることが必要です。

以上、54歳で700万円の貯金を持つあなたが老後にどの程度の貯金が必要となるかでした。みなさんの資産作りの参考になればと思います。

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